「冬は暑く、夏はアホほど暑い」と。
長時間罰ゲーム?
ぼくの任地アルタミラは首都から片道4時間。途中、ドミ第2の都市・サンティアゴから都市間バスに乗り換えます。韓国製のバスが多いかなー。
で、ドミニカ人のパワフルさが原因か、プラ製のエアコン送風孔が壊れてる席があるんですよ。ドミニカのバスはエアコンをガンガンに効かせることが多いので、バスの中はドミニカでイチバン寒い場所だったりします。隊員によってはフリース着てます。
ぼくも先日、見事に“当たり席”に座り、サンティアゴから首都までひたすら冷風に耐えていました。風邪ひくわ!
3Dプリンターでリサイクル産業を
パーツが壊れても割とほったらかしなのはドミニカ人がおおらかなのか、はたまたお金がないからなのか。そんな感じで一事が万事、壊れっ放しです。乗用車の車内ドアノブも取れたまんまとか。
なので、そういう小さいものでも3Dプリンターで作って売れば、それなりにお金になるんじゃない?と。今なら小型の3Dプリンターも安くなりましたし。材料費は高いものの、その解決策も見えてきています。なんならドミニカのごみ問題も解決してくれそう。
この風変わりな機械は、プラスチックでできたものをリサイクルして、そこから3Dプリントの材料となるフィラメントをつくり出すことができる。3Dプリンターの大部分、とりわけその先頭にいるMakerbotが用いる材料となっているABS樹脂には、1kgあたり35〜40ユーロもの費用がかかる。必ずしも気軽に使えるものではない。
―― あらゆるプラスチック製品を3Dプリンター用素材にリサイクルできる機械:Filabot / WIRED
よく「魚を与える」のではなく「魚の釣り方を教える」のが国際協力と例えられますが、環境教育ってリサイクルの仕方を教えてもシステム面が整ってないと、現地の人のモチベーションが続かないんですよね。これは僕の実感。
その点、この機械を組み合わせた3Dプリンター事業ならメリットが見出しやすいのかな?と。実際、アメリカではそういう動きがあります。
3Dプリンターにちなんで新しく登場しているリサイクル促進の動きは、3Dプリンターメーカーの巨人3Dsytemsと「Urban Hubs」というネットワークによって開始されている。
これはペットボトルや空き缶の回収用のプラスチックホルダーを町中に設置し、ゴミ箱の代わりに改修しようとする動きだ。
このホルダーを町中のいたるところで設置し、空き缶やペットボトルを回収後、「Urban Hubs」が現金と引き換えに交換してくれるという仕組みだ。ちなみにプラスチックホルダーは「Urban Hubs」のホームページから無料でダウロード可能で、3Dプリンターでプリントすることができる。
―― 3Dプリンターで広がるリサイクルネットワーク、3DsystemsとUrban Hubsの取組 / i - MAKER.news
おおー、さすがアメリカ。いやいや、JICAボランティアだって負けてません。
徳島さんは早速、配属先の貿易産業省にファブラボのコンセプトを理解してもらえるように説得を開始。周囲の人々に徳島さんの提案が浸透してきたころ、省内で大掛かりなプレゼンテーションを行った。「プレゼンをしている最中から、『ぜひ、やろう』という声が上がり、資金調達のための議論が始まったほど盛り上がりました」と目を輝かせる。
―― 青年海外協力隊員がフィリピンで「ファブラボ」設立に着手
ドミニカでやるならINFOTEP
ドミニカには無料で通える国営専門学校があります。その名もINFOTEP(インフォテップ)。
ここでは自動車修理のコースや服飾、製パンなど様々なコースが開設されています。もちろんJICAボランティアも派遣されてます。大口派遣先の1つと言っていいでしょう。国内に複数の分校がありますからね。
ここにボランティアを派遣して、3Dプリンターと例のリサイクル機械の使い方を教えて・・・と考えたり。いや、別にPDMとか書いてませんが。
ただ、ドミニカ人は既存の資源を連携させるという考え方が弱い気がしています。INFOTEPで教えるにしても、3Dプリンターのコースと自動車修理のコースの連携とか、ちゃんと体系立ててカリキュラムが必要なんじゃ?当然、隊員間の連携も必要になりますが。もちろん、環境教育の知識も持ってほしい。自分たちがつくったデータが実際に形になって目の前にあらわらるというのは、環境教育に必要な想像力の刺激にもなるでしょうし。
JICA研究所もアメリカのCSISと「途上国の持続可能な開発と貧困削減に寄与するイノベーション」をテーマにした共同研究プロジェクトを立ち上げましたしね。
どうですか?ドミニカで。いや、もう動いているはずw
「志高き人が読むべき、未来へのヒントだ! 」(Mistletoe代表 孫泰蔵 氏)
IoTを制する者が、真のビジネスの勝者だ!
モジュール化、3Dプリンター、インダストリー4.0……
激変を続ける製造業を取り巻く環境の中、日本が生き残る道筋はあるのか?
設備総額5億円超 秋葉原の“モノづくり"拠点DMM.make AKIBAをプロデュースし、 DMM.makeの総合プロデューサーを務めた著者が、メイカーズの本質を「売れる」「作れる」「モノゴトで稼ぐ」の3つの明快な切り口でわかりやすく解説。
IoTの登場で激動する“モノづくり"で勝つための戦略を語る!
・モノを作るための新常識「モジュール化」とは何か?
・3Dプリンターは“モノづくり"の何を変えたのか?
・インダストリー4.0で製造業はどう変わるのか?
・なぜ自動車は簡単に作れないのか?
・スマート化とIoTの違いは何か?