「チョコレートの支援と言えばチュン」になってきたらしく(?)、チョコララとは全く別の地域のチョコレートつくってる団体に呼ばれたので行ってきました。
リオ・グランデという地区で、今のところチュン的アルタミラ・ベストビューがある場所。山あいの町・アルタミラの、更に山あいです。いなか!
ドミニカは略称が分かりづらい
聞けば、去年からConcejo Comunitario de Salud y Medio Ambiente Inc.としてチョコレートをつくりだしたとのこと。略してCOCOSAMA。ドミニカ人は略称が好きなのです。そして、略し方に法則があるような無いような感じなので、フルネーム教えてもらわないと分からない。
まだ日が浅いので、手回し式の臼(?)でカカオを挽いてます。
チュンも初体験。チョコララだと電動式の機械がやってくれる行程なので。割と力が要る。
カカオの天日干しの図。
他人の努力の軌跡を知ろう
どうやら呼ばれた理由は、日本の支援が欲しいかららしく。メンバーのうち1人が隣町で日本の支援を受けて整備された施設を見学して「そう言えばアルタミラにも日本人のボランティアが居たー!」と思い当ったそうな。
で、案内されたのが元ディスコテカの廃屋…。「ここを買い取って工場にしたいんだ」と。
150万ペソだ、と。
日本円で400万円弱だ、と。
機械も欲しいんだ、と。
すみません、JICAボランティアが動かせるお金なんて、たかが知れてますよ。「JICAボランティアに権限はない!あるのは時間と幾ばくかの知恵と経験だけ」という、言ってて若干悲しくなるセリフで切り返しました。
他の施設に行くのも、そこで日本の支援があることを知るもいいんですが、見学された側もキチンと自分達の努力の過程を説明しろよ!と言いたい。結果だけ見てマネしようとするのはドミニカ人の悪い癖というか…いや、ホントに模写能力は高い。似た様にビミョーに違うことさせたら天下一品だと思う。空手のマネとか。
下手にマネが上手い(変な日本語だな…)から、なんだかんだ表面的にはここまで発展したのかと思ってしまう。
ただ「くれ、くれ」って言うのはダメでしょ。ほかの団体が何か支援を受けたのなら、そのプロセスを知るべき。これはチョコララにしてもそうだな~と気づかされた。今、スイス出身の素敵なおじいちゃんパティシエがチョコララに来て指導してくれてるけど、その情報をfacebookで発信するようにネルフィに言おう。
ちなみにスペイン語でDa me(ダ メ)と言うと「ちょうだい(くれ)」になります。
「無理ゲー」でも手はある
正直、400万円弱のお金(助成金とか)をひっぱってくるなんて、日本でも難しいわ。
ただ、お金は無理でも、製造工程の改善や知識の共有なら手伝える。チョコララはスペインのNGOの支援で最初の工場を整備したので、そのことをネルフィに話してもらおう。「聞けばいいじゃん!」というような簡単なことにも、案外と気が付かない。なんか変なところで妙にプライド高いんですよね、ドミニカ人。
この地域はアルタミラが推進するエコルートの一部なので、景色の良さを活かして休憩所としてがんばって貰うのがいいかな…と考えています。そのためにも、道沿いのごみをどうにかせねば。
ということで、9月から始まる(であろう)第2期エコリーダー塾を案内しておきました(営業活動)。チョコララ支援しながら、同じ業種を支援するとなると住み分けというか差別化が難しいな…と感じた今日この頃。そうじゃなくて、市章にも描かれているカカオが町全体を結ぶように視点を切り替えていこう。
子ども達の未来のために
日本だと(仕事とかの)会議の場に子どもを連れてくるのは遠慮されるのかな?ドミニカだと余裕で連れてきます。その方が何のために仕事してるのか意識するから良いな、と最近よく思います。場も和むし。
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