まずは共感の嵐がやってくる!
最初の章で、協力隊現役時代のことを振り返っていますが、同じ環境教育職種ということもあり、「あるある」と頷きまくりながら読み進めました。10年前も今も、「え?おまえ何しにきたの?」というのは変わってないw
あと、訓練初日のことね。環境教育は語学訓練の前に「技術補完研修」というのがあって、JICA北九州で4日間と東京・市ヶ谷で10日間にわたって環境教育に必要なアレやコレを学ぶのですが、北九州の初日は忘れられない。
「どれだけスゴい人たちが集まってくるんだろう…」とドキドキしながら足を踏み入れたものでしたよ。最初に出逢った若人にも敬語ですよ。ああ、懐かしい。
環境教育が低倍率…だと?
2016年度春募集で環境教育は、青年海外協力隊の花形「コミュニティ開発」の2.1倍を上回る2.8倍の競争率。
http://newsreader.jica.go.jp/news/2016SP_JVJTSS_160520_02.pdf
―が、10年前は人気がある職種の中では最も倍率が低かったらしい。
あと、語学訓練は現在70日ですが、むかしは3ヵ月だったんだね。それくらい欲しかった…。
10年前の地球の裏側でも、同じことを感じられる青年海外協力隊
印象に残ったのが、次の一文。
正直なところ、青年海外「協力」隊というプログラムの名前もあってか、(中略)実際には、僕が貢献したことなんて本当に一部で、途上国の人たちから勉強させてもらうことばかりだった。
ホント、そうね。回想の中で、こうも言ってます。
自分が愛する家族や友人が目の前で幸せそうに笑っていて、自分の愛する村と土地がそこにあるという実感。
「なんでもある」という言葉は、目に見えるもののことを指しているのではなくて、「彼らにとって必要とするすべてのものがある」という意味だったのかもしれない。
これ、ドミニカ人にも言えます。チョコララで時間を過ごしていると、家族や友人の笑顔の大切さに改めて気づかされます。
派遣されてしばらく時間が経った隊員は原点を、これから任国に向かう隊員や応募しようとする人は具体的なイメージを思い描ける内容です。1章だけのために買っても損はない。
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9月30日から2016年度秋募集が始まりますね。ただ今、絶賛!募集情報公開中です。
僕たちにできることは必ずある。