日本はいよいよ新年度が始まりましたね。同時に、2016年春募集も始まりました。
おまえは波を感じられるのか?
先日、プラジャ・エンクエントロでオッチャンに「JICAの協力を取り付けたい」旨の相談を調整員さんに話しました。
結論から言うと、プラジャ・エンクエントロがあるカバレテはプエルト・プラタ県に属しており、今後はじまるであろう、県全体を対象にしたドミニカ共和国政府肝いり(?)観光振興プロジェクト「TURISOPP」の第2期というプロジェクトの中での関わりになるだろう、と。第1期にJICAは技術プロジェクトで関わってたので。
ただ、ぼくの所感では仮に第2期に技術プロジェクトでJICAが関わったとしても、専門家よりボランティアを派遣した方がいいんじゃないかな?と思っているのです。
なぜか。
技術プロジェクトで専門家さんを派遣したとしても、毎日ビーチに行くわけじゃないから、本当に根のはった環境保護にまで持っていけるか?という疑問があるからです。
もちろん、環境保護分野に限らず、技術プロジェクトは成果を挙げています。
でも、ビーチですよ?サーフパラダイスですよ?
技術プロジェクトで「仕事」として関わるより、ともに海に入り、波を感じ、波にもまれ、波とひとつになれるボランティアの方が、より「プラジャ・エンクエントロ」のヴァイブを感じ、地域に真に必要とされる活動ができるはず
アルタミラの隣町ダマハグアに「ベンティシエテ・チャルコス」というキャニオニングができる場所があります。確かに環境にも配慮した多くの観光客で賑わう良い例の1つだと思うのですが、プラジャ・エンクエントロが目指すべき方向は、そうじゃない。
サーフィンに興味がある人や本当にサーフィンが好きな人だけが集まって、初めての人もメチャクチャ上手い人も、フラットにゆるく繋がれる場所、それがプラジャ・エンクエントロ。
だから、大規模なお金が動くような技術プロジェクトじゃなくて、ボランティアを交えた手作り感で進んでいった方がいいんじゃないか?というのが、ぼくの、ごく個人的な意見です。
基準は、あって、ない。
調整員さんにはこんなカンジで話して、そこから「要請案件のつくりかた」に話題が及びました。
切り出しは「DAC評価5項目(妥当性・有効性・効率性・インパクト・持続性)等のチェック項目とかあるんですか?」と。
別にチェックシート形式的なものはないそうです。
それよりも、
ボランティアを受け入れられる組織基盤(例:最低限、法人番号のようなもの)があるか?
とか、そもそも
カウンターパートなどボランティアの2年間を有意にできる人材が居るか?
職場に物理的な居場所はあるか?
仕事(ボランティア自身の知識や経験を活かせるフィールド)はあるか?
ボランティアが入らないと解決できないような問題が明確になっているか?
目指すべきビジョンは?
といった、ごく基本的なことが問われてくる、と。
そりゃそーだ。
派遣されるボランティアの人生のうちの貴重な2年間を考えたとき、こういったベースがなければ「2年間、サーフィン(だけ)しましたが、なにか?」みたいになっちゃう。
自分の判断で、何度か中心になる人物と話したりして決めていくのだそう(当然、承認作業等はあるでしょうが)。
だから、基準はあって、ない。
なんちゃって調整員やりまーす
というワケで、オッチャンには「とりあえずTURISOPP待ちだね」と伝えるのですが、ぼく自身で出来るお手伝いはしてみようかと。
その傍ら、プラジャ・エンクエントロの環境保護団体を構成する各サーフスクールを回って、さっき挙げたような基本的なことを聞いてみようと。「それで、『これはボランティアを送ってもよさそうだ』って感触があったら、いつでも言ってきてください」と調整員さんに言われましたよ。
将来に向けて、よい練習になりますw
まあ、それは冗談としても、ボランティア派遣に繋がろうが繋がらなかろうが、今後もこの国にボランティアは派遣されるだろうし、サーフィンする隊員も居るだろうから、これでプラジャ・エンクエントロのよりたくさんの人とアミーゴ(友だち)になれれば、その後のボランティアたちにとっても十分に意味はあるんじゃないかな?と思っています。人と人の繋がりは大切だなと、改めて思わせてくれる国です。
まずは要望調査票をよく読もう
このように、ボランティアが要請される案件は現地の人たちのニーズと調整員さんの「想い」が込められています。「応募しようかな?」と思っている人は、自分の興味ある職種なり国なりの案件を読んで、色々と想像してみてください。それが最初の一歩。
ぼくが活動しているドミニカ共和国は中進国で、首都には日本の地方都市にない様なお店も沢山あります。―が、中進国ならではの問題もまだまだあります。
あなたの想像から出てきた「想い」を応募用紙に乗せて、さあ、ポストに投函!