モノサシを変えよう
確かに広報宣伝に2億使うより、直接、基金に突っ込めば良かったというは一理あるかもしれませんが、この2つのニュースの根底には現代社会の凝り固まった制度や慣習があるので、蓮舫氏の指摘は投入資金の額とリターンの額だけを単純比較した部分だけを切り取ってるようで十分じゃないと感じます。
蓮舫氏は、基金を含む政府の「子供の未来応援国民運動」の広報宣伝費として約2億円の国費が支出されていることをやり玉に挙げ、「この2億円を応援基金に入れればよかったじゃないか」と追及した。
―― 産経新聞
どういった形で国民の間に効果が表れたかと言うと、ドコモがdポイントで寄付できる仕組みを整えたそうな。これはこれで評価できるんですが、寄付関連についてはソフトバンクに一日の長がありますね。
東日本大震災の後、寄付者の目は確実に洗練されていて、「自分が寄付したお金が、どう使われるか?」に注目すると言われています。大きな財布に入ったお金は、どう使われたかが分からないというのがネックになります。
携帯電話ショップは地域によって1次代理店から2次、3次と続いていくので、代理店ベースで寄付先を開拓していった方が、より身近な寄付先が見つかるでしょう。1次代理店を展開している会社は地域経済界でも名の通った企業だと思うので、地元の抱える問題を、より直接的に支援できる仕組みになると思います。
ただ、審査基準など経営資源的に難しいのでしょうから、アワード形式でキャリアが代理店を表彰するところまで突っ込んでほしい。これについては認定NPO法人など、行政側で把握している点をキャリア側が上手く活用できる仕組みまで持っていければいいな、と。
もそも2億円あったらファンドレイザーを何人か雇って、クラウドファンディングにチャレンジしてもよさそうなものです。
未来を見ているようで実は思考停止
色々とツッコミどころの満載の政府のページですが、何よりも足りていないのは「何が今、問題なのか」と「何で今、こうなったのか」を分かりやすくデータや現場の声を交えて説明するページでしょう。子供の未来応援&大人の過去反省プロジェクトとかにして、懺悔の為の寄付を募ってもいいんじゃないか。
URLがhttp://www.kodomohinkon.go.jpてツラ過ぎる。
2年で200万円貯まります
選挙権が18歳に引き下げられた際、附則で成人年齢の引き下げについても言及されていますが、JICAボランティアの応募可能年齢も18歳にすればいいのにと思っています。20歳って、大学2年生だよね?自分の学生時代を振り返ってみると2年生て、高校卒業時と、そんなに大差なかったような。JICAボランティアの重要な役割に技術移転がありますが、まじめに高校行ってれば今の時代、なんでもそこそこできますよ(職種によりますが)。だって、ネットがあるから。
大切なのは日本人の特性の1つである、勤勉さを途上国で示せるかどうかでしょう。
結局、今の日本社会の中だけで培った価値観のまま進学・就職すると、同じことの繰り返しにハマる可能性も十分にある。それより、JICAボランティアで途上国に来て、色んな価値観に触れて、そこから学びたいことややりたいことを明確にして大学行ってもいいんじゃない?と言いたい。ボランティアには色んな年代・職種の人が居て、ほかのボランティアからいろいろ学べる機会もあります。
そして、なんと言っても、無事に2年間活動を終えれば200万円を超える金額が口座に貯まっています。さらに教育訓練給付金として最大20万円が。その原資と経験を引っ提げて大学に入った方が、その後が広がる気がします。