2016年2月20日土曜日

にゃ~。2月21日にヒマしてる愛媛県民のみなさんは、フジグラン重信に行くといいですよ。

スペイン語のファンドレイジング動画漁ってたら、愛媛県に戻った件。


チャリティーに対する考え方は完全に間違っている

少し前の動画ですが、コレがキッカケで愛媛県に戻りました。


ざっくり説明すると、いつまでも解決されない社会的課題の例を挙げ、1つの要因について話しています。

営利セクター(企業)は「利潤の最大化」を目的とし、非営利セクター(たとえばNPO)は「社会的な問題の解決」を目的としている。

―が、実際には非営利セクター用のルールと経済全般用のルールというダブルスタンダードによって非営利セクターは5つの差別を受け、組織の成長が阻害されているというものです。

5つの差別とは
①給与待遇
②広告とマーケティング
③収益を上げるための 新しいアイデアを追求することに どのくらいのリスクを取れるか
④時間
⑤利益そのもの
であり、これらが制限されているがために目的を達成するための成長を加速できず、足踏みしている、と。


以下、特に印象に残った部分を抜粋。

毎年何万人もの― 非営利セクターにも 大きく貢献できる人材が 次々と営利企業への道を 迷わず選びます

大規模な社会問題を扱っているのに 非営利の組織は 必要な規模に成長していません

成長と 将来のための投資を 表す会計用語がなく あるのは運営コストという 悪魔のようなレッテルだけでした

慈善活動を選ぶ時は 今後は運営費の割合を 聞くのではなく 夢の規模を聞いて下さい

夢実現の進捗をどう測り 運営費にはとやかく言わず 何が夢の実現に必要かを 聞いて下さい

問題が実際に解決されるのだったら 運営費をなんてどうでもいいですよね?

前に働いていたNPOではキレッキレの猫みたいな若手が居て、今も活躍してるのですが、この5つの制約に果敢に挑んでいます。

その猫みたいな同僚がトリガーになって22日が「ネコの日」だと思いだし、愛媛県の犬・ねこの殺処分について思い至ったワケです。


愛媛と東京の実数の差

愛媛県における犬・ねこ殺処分の現状を調べようとしたら、県の事務事業評価表に行き当たりました。見ても分かりにくかったので、めずらしくグラフにしてみたw

平成25年度の動物愛護センター運営費は1,238万9000円なので、600万円以上が“「その他」”と「犬・ねこ引取り業務に関する市町交付金」に費やされているわけです。

平成25年度 愛媛県動物愛護センター運営費内訳
 実際にどれくらいの数が譲渡/処分されているかは、こんなカンジ。

譲渡/処分頭数の推移

フォーマットがあるから仕方ないのですが、文字ばっかりで分かりにくいんですよね、行政の評価表って。ただ、各指標がやたら統一感ないのと、分かりにくい数字で表わされているのは謎ですが。

それに対して東京千代田区では5年連続「殺処分ゼロ」を達成するっぽい。愛媛県の予算規模でいくと3000万円以上が浮くワケです。5年間で。

譲渡会に出す猫は、事前に感染症の有無などを確認する必要があるが、検査の費用が不足しているという。このため区は、猫の愛好家が楽しめるチャリティーイベント「ちよだ猫まつり」を20、21の両日、区役所で開催することにした。売り上げの全額が寄付金になる。

―― 猫の「殺処分ゼロ」、千代田区が5年連続達成へ / 読売新聞

たまごが先かニワトリが先かの議論になりますが、どうやって愛媛県でも「殺処分ゼロ」実現に向けた活動の資金を確保するか?がポイントです。


ドイツと日本の考え方の違い

殺処分について調べると、こんな記事がありました。

その一番の要因は、ペットショップでは犬や猫は買えないということでしょう。 ドイツでは、法律で一部の特別地区を除いて生体販売は認められていません。

―― 『命の期限』いりません! 殺処分ゼロのドイツと16万匹が殺される日本の違い / grape
買えないから保護センターで、ということになりますが、その前に生き物に対する考え方が違うんでしょうね。ぼくの実家でもねこが飼われてますが、基本的によそのお宅から貰われてきたコ達です。(家族内ヒエラルキーでは、ぼくより上位に位置します・・・)

以前、地元で見た衝撃のペットショップがあります。

命の安売り

挑戦すべきところが違い過ぎて絶句した。

現状を考えればペットショップ自体を全否定はしませんが、こうやってワケの分からない価格競争が結果として地域経済を疲弊させていくように思えてなりません。たぶん、元は野良でしょうが、うち(チョコララ)のドーキー(雑種・雄)は無二の癒しですよ。



癒されながら社会貢献しよう

若干、犬の方に話が振れましたが、2月22日はネコの日です。20日~22日の3日間、愛媛県民の友・フジのグラン重信店で認定NPO法人えひめイヌ・ネコの会さんが「うちの猫こんな猫写真展」を開催中です。よそのお宅の猫とはいえ、とびきりの1枚が集められた写真展なので最高の癒しになると思いますよ!

何よりもこういったNPOが主催するイベントに足を運んでもらうことが、最初に挙げた5つの制約(①給与待遇 ②広告とマーケティング ③収益を上げるための 新しいアイデアを追求することに どのくらいのリスクを取れるか ④時間 ⑤利益そのもの)を取り払う1歩になるんです。少しでも円グラフの紫系の色の割合が減って、黄色系と緑の割合が増えてNPOの活動資金として循環していきますように。(だから、コスト削減が目的じゃないって)

動物愛護週間事業や動物愛護推進員事業については、民間や関係団体の協力を得てゼロ予算事業として実施しているが、今後とも民間との協働化を実施するなど、コストを削減したい。

―― 効率化(コスト改善策)無しの理由 / 平成25年度 愛媛県動物愛護センター運営費 事務事業評価表

平成25年度 愛媛県動物愛護センター運営費内訳

個人的には、みきゃん(写真中央・犬)より可愛いにゃんよ(同左・ねこ)とコラボって、ねことお魚なイベントがあればいいと思うのですが。