いやー、いい経験させてもらいました。ドミニカで屋台!
OKONOMIYAKI
他の隊員が配属先とともに参加するミラバル姉妹祭り@テナレスに行ってきました。あ、ミラバル姉妹についてはこちらの過去記事をご参考に。
で、そこでお好み焼き屋さんを開店。売上枚数は土日の2日間で30枚以上かな?
最初に断っておきますが、JICAボランティアは営利活動をしてはいけません。
なので、今回の売上は基本的に全てお祭りの事務所に渡しました。材料費等も全て事務所が出してくれてるので、基本的にぼくらの持ち出しはゼロ。個人的には「労働力を提供した」と言うよりは「経験を買った」と思っています。それもこれも隊員のおかげ。ありがとう!
日本のお好み焼き屋さんで出されるサイズより一回り小さいイメージで1枚100ペソ(270円くらい)で提供。半分サイズで50ペソ。
買おうとする人は大体最初に「何が入ってるの?」と聞いてくる。作り方に興味があるのか?とも思ったのですが、作り方まではツッコんでこない。うーん、そうなると「『何が入っているか』だけが気になる」というのが正解か?ここにドミニカ人の食というか心理が見え隠れする気がします。
多様性の少ないドミニカの生活
先日、任国外旅行で行ったパナマでは、首都でも民族衣装を来た先住民族が居ました。ドミニカにはタイノ人という先住民族が居ましたが、いまや純血はゼロ。混血でも10%~20%ほどしかいません。だからかどうか分かりませんが、パナマやグアテマラに比べて歴史や文化を感じる瞬間が少ないんですよ。普段暮らしてて。
歴史や文化が残っているというのは、つまり生活の多様性が確保されていることです。古きも新しきも、その価値を分かった上で生活に取り込んでいる。新しいものを取り入れるとき、チャレンジはつきもの。その上で新しいものがどうやって構成されているかを理解する。このステップを踏むおかげで「古いものもやっぱりいいな」と思えると、ぼくは考えています。
お好み焼きに関して言えば、何が入っているかおっかなびっくりしてるだけなのかな?と。そこから本当に買って食べて、どうやって作るかを聞いてくるか否かが分かれ道。
なんでも常に新しいものがいい、振り返らない、を繰り返してきたドミニカ人だから古いものが残らず多様性が失われていってる気がします。建物が良い例。スクラップ&ビルドしまくりです。
新しいものは煌びやかで目を奪われがちなのですが、「新いものの影響でこの先、どうなるか分からないけど、古いものの価値を見直して残すべきは残す」というのが本当の意味で未知を恐れないことでしょう。それはスマホが流行りだしたときのガラケー消滅論を考えると分かると思います。本当に必要なものは、そんなに多くない。
ともあれ、お好み焼きを買ってくれた全てのお客さんに感謝。もちろん、この機会をつくってくれた隊員や一緒に“商売”できた隊員にも感謝。
アルタミラでも、そのうちお好み焼き屋台やろうと企て中。子どもにも買いやすいよう、1/4サイズ25ペソもアリかもしれません。