よく「恋人をつくらないの?」と聞かれます。
そして「あのコなんかどう?」とも言われます。
過去記事:ドミニカの恋人選びは、お尻で決まる?
ドミニカ人は男女とも恋愛に積極的というか、奔放です。
どちらも二股三股は当たり前。
この9カ月で聞いた最高は16股。しかも中学女子!
どうやってこなすんだ・・・超人的過ぎるだろう。
どこまでを「股にかけている」の定義とするか分かりませんが、ともかく浅く緩く付き合うカンジらしい。
やたら押しの強いドミニカ女子
チョコレート工場に居るときも、たまにぼくの恋人談義になります。
こないだは「このメンバーの中で誰がいい?」と聞かれ答えにきゅうきゅうとしました。
「みんな素敵だから誰か1人を選ぶなんてできない」と、しどろもどろに答えると
「あたま良いわねえ」と笑われる始末。
完全におもちゃです。
そんな風におもちゃにされるのも、女性側の押しの強さと経験値が成せる技?と思うわけですが、この「押しの強さ」は愛に対する情熱の強さによるものなのか。
男の不貞が貧困を生み出すのでは?
押しの強いドミニカ女子ですが、まだまだ社会的には男尊女卑の雰囲気が残っています。
DVも多く、家事をするのは女性ばかり。
前のホームステイ先で食後の皿洗いしてると、姪っ子から「なんで皿洗いしてるの?変なのー」と言われました。
その当時、既にドミ男の家事へのノータッチぶりを知ってたので「日本では男も皿洗いや家事だってするよ」と答えると、実に不思議そうな表情を浮かべた彼女の顔が印象的でした。
まさに、男女の基本的な在り方を垣間見た瞬間。
女性協力隊員が話してくれた「若い女の子を妊娠させて、教育を受けられないシングルマザーが生まれる。結果、その女性の生涯収入が低くなる」構造は、こういったところに要因があるのでしょう。
男は若い女性を探してふらふらし、女性側も二股以上当たり前の世界に生きる。
その時の楽しさ重視で後先考えない、不幸の連鎖としか思えない構造。
それでも親戚一同や地域で子どもを育てていくあたりは、逞しいなとも思うのですが。
結局、ドミ男はバカなのか?
うん、バカだと思います。
「女性の強さを理解しないうちは」と言うよりも、「自分たち男の方が強い」と思っているうちはバカでしょう。
来月11月25日は「女性に対する暴力廃絶のための国際デー」です。
これは1950年代のトルヒーヨ独裁政権時代を終わらせることに貢献した「ミラバル姉妹」が暗殺された日なのです。
独裁者が自分に歯向かう女性を暗殺→結果、自分が暗殺される
という顛末ですが、トルヒーヨのことを良く言わないドミ男は多いものの、そこから多くの示唆を得る男は少ない。
(ちなみにミラバル姉妹の遺体が投げ捨てられたのは、ぼくの任地の近くです)
せっかく国際デーにまでなる女性を輩出した国なのだから、男ももう少し賢くなるべきだと思わずにはいられない。
実際、首都でのホームステイ先だったファミリーはパパが料理も皿洗いも家事もママと分担し、お互いの仕事に対しても敬意を払ってきた結果か、きちんと財産も築けている。
男性の在り方で、この国の未来の半分は決まると思っています。