仕事もない。
お金もない。
節操もない。
ないない尽くしのようなドミ男ですが、見た目はカッコいいんです。
おまけに優しくて気さく。
なんだコレ。
ダメ男の典型みたいな記述になったぞ。
まともに働いてたら、それだけでカッコいい
社会の構造上、すべての男が職を得るのは難しいのが途上国ドミニカ。
仕事そのものがないから、昼間っから木陰でおしゃべりしたりドミノをしたり、ビールを飲んだり。
お金がないはずなのに、そのビールを買うお金はどこから???
それに比べ、肉体労働してる人の筋肉の美しいこと。
また、公共交通機関のグァグァでもカッコいいコブラドールはたくさん居る。
過去記事:ドミニカでイチバン凄い仕事はコレだ!「コブラドール」の集金管理能力
ちゃんと仕事してりゃ、「カッコいい」は後からついてくると思うのですが、この「カッコいい」の基準が厄介だったりする。
ごみ拾いは賤しい仕事?
ぼく自身、職業に貴賤はないと考える方ですが、ごみ拾いの仕事はやっぱり下に見られてる。
「ごみを捨ててあげないと、彼らの仕事がなくなるでしょ」という理屈を持ってくる。
ごみがなければ、もっと生産的な仕事ができるだろうに。
デコレーション大好きドミニカ人からしたら、汚れた環境をマイナスからゼロにするより、ゼロをプラスにする仕事の方が妥当と思うのだけど、その発想にはたどり着かないのか。
「下に見てる人間の仕事をつくってやってる」という社会的な意識を変えたくて社会的な地位の高い人と一緒にごみ拾いイベントをしたいと考えてるだけど、そういう人は、この国でもやっぱり忙しい。
ゆえになかなか時間の調整が難しい。
そこの優先順位を上げることができれば、大きな一歩を踏み出せるはず。
ごみ拾いは何も賤しい仕事ではなく、ごみ拾いの仕事を生み出してる社会の状況が賤しいと思う。
そこに働きかけることが、この国で環境教育していく1つの目標です。
カッコいいと思われてる人が「これがカッコいい行動だ」と言い、行動すれば、社会も少しずつ変わっていくだろう、と。
権力に弱いドミニカ人。
これはまた別の機会に。
ちなみにアメリカでは「男らしさ」を学ぶ修士課程が開設されたらしい。