2015年10月6日火曜日

新米の季節に、環境と未来に投資するのも「アリ」でしょう。

日本は秋ですね。ドミニカは今もやっぱり夏です。ああ、今日も暑かった。

今日はクラウドファンディングサイト「READY FOR?」で素敵なプロジェクトを見つけたのでご紹介します。
何が良いって、プロジェクトの内容もさることながら、ギフトのお米と手づくり味噌が素敵。


プロジェクト:森のようちえんの森の木を使った園児と保護者による家具づくり


四季折々の美味しいものが食べられる日本の価値

食欲の秋。
芸術の秋。

秋にかこつけて、様々な欲望を満たす日本人のしたたかさに万歳です。

お店にはそろそろ新米が出回っている頃でしょうか?
美味しい新米を、秋刀魚と大根おろしで食べる・・・2017年1月帰国予定のぼくにとっては、あと2年の我慢です。
毎年、当たり前のようにしていた「食のイベント」も、途上国に身を置く者としては1つの「夢」です。

こっちで売ってるお米は基本的に長粒米で、油と塩を入れて炊くので「お米」自体の旨さを味わうことはありません。
そういった状況の中で、日系移民の方がつくっている短粒米はとてもありがたい存在です。

また、ドミニカはカリブ海に浮かぶ島国なものの、近海に良い漁場がないことから魚介類は豊富ではありません。
おまけに地域柄、「シガテラ毒」という食中毒みたいな症状を引き起こす毒を保有した魚を食べるリスクもあることから、この9ヵ月で食べた魚は1匹のみ

日本人の食に占める魚の重要性を初めて認識した気がします。

参考:こんなに怖い。魚のシガテラ毒。 NAVERまとめ

地元愛媛は、豊かな瀬戸内の海で獲れる鯛やハマチが美味しかった。
「生で食べられる魚が獲れる」というのは自然の恵ですよ、ホント。

森は海の恋人

これは環境教育について学んでいたときに出会った言葉。
NPO法人 森は海の恋人 の前身「牡蠣の森を慕う会」の活動スローガンで、歌人の歌にちなんでいます。
俳句もそうですが、短い言葉にたくさんの想いを込めることができる日本人のセンスは素晴らしい。

美味しい魚介類が食べられるのも、美しく豊かな山があればこそ。
しかし、森林管理はコストがかかるため、現在の日本では社会的な課題にもなっています。

それを教育の中で活用しながら部分的にでも解決しようというのが、今回ご紹介する「森のようちえんの森の木を使った園児と保護者による家具づくり」です。

ドミニカに来て魚介類のありがたさ、情操教育の重要性に改めて気づかされたからこそ応援したくなったプロジェクトです。

愛媛県もヒノキ生産量日本一を謳った県産ブランド材「媛ひのき」等がありますが、建材としての消費促進からもう一歩踏み込んで、こういった教育分野との絡みがあればいいのに・・・と思ったら、ココ大の授業であった。さすが。
帰国したら、また授業つくりたいなー。



プロジェクト実施者の方とは何の面識もありませんが、こうやって共感を得て応援する/される点こそ、クラウドファンディングの面白さですね。
プロジェクト紹介文の中にもありましたが、このプロジェクトが成功して全国のお手本になればいいな、と思います。