千里の道も一歩からと申しましょうか。
相談してくれ
しばらく前にリサイクル業者の情報を伝えたことから始まった、市内の学校で牛乳パックを集めて売るプロジェクト。
CPの家は学校の近所にあり、家の倉庫に牛乳パックを貯めていた。
やると決めたら早い。
お金が絡むと尚更に。
で、今日、「そろそろ売れるくらい貯まったかな?」と聞いてみると
やめた
の一言。
おお、なぜに。コーニョ!ペロ パドレ、ディオス ミーオ!!
聞けば「臭いから」。
そりゃそうでしょうよ。
ちゃんと洗わずに大量の牛乳パックを貯め込めば、ニオイも発生しますよ。
だから
「できれば、洗ってから」
「洗うのがムリなら、ちゃんと飲みきってから」
とアドバイスしてたのに。
学校用の牛乳パックにも描かれいてるのに。
日本人なら多分できるであろう、「パックを潰してから吸って飲みきる作業」もして見せたのに。
(ドミニカ人はテキトーにチュウチュウ吸ってクシャっとして捨てるから飲み残しも多い)
普段から「シュンは色々知ってるから、色々教えてね」と言ってくる割に、肝心なときに相談なし。
もうちょっと早めに進捗聞いておけば良かった。
お米は偉大だ
事前アドバイスに対するCPの言い訳(ドミニカ人の言い訳は天才的です)はこうだ。
「大問題があるの」
「水がない」
「朝は忙しい」
「手間がかかる」
ははあ、なるほど。
お水がない。
うん、そうだね。
お水が潤沢にあるワケじゃないよね。途上国だもの。
これは譲ろう。
朝は忙しい。
うん、朝は忙しいよね!
でも、洗うのは1分もあればできるよね!
「日本も朝は忙しいよ。朝は8時から働いて(アルタミラ市役所と同じ)、夕方の5時や6時まで働くよ。でも、ぼくは(牛乳パックを洗うの)やってたよ。そもそも、朝しなくても、帰ってきてからやればいいよね」
CP、沈黙。
手間がかかる。
うん、手間がかかるよね。わかるわかる!
でも、手間がかかるからと言ってやらなかったら臭くなって、だから、せっかくのプロジェクトもやめちゃったよね。
沈黙。
要は問題がたくさんあるからやめた、と。
なので、お米を例に話しました。
ご飯(お米)食べたことある?
ごはんは1枚のお皿の上にのってたら『お腹いっぱいになる』食べ物だけど、1粒1粒は小さいよね?
今回の問題も一緒。
大問題って言うけど、1つ1つは小さい問題だよね。
それがたくさん集まったから大問題(お腹いっぱいになる)に見えるだけ。
少しずつ解決していこう。
ここまで言って、ようやく納得したみたい。
ドミニカ人は瞬発力あるけど、持久力がないんだよなあ。
すぐ諦めちゃう。
かね、カネ、金!
というワケで、来週に問題解決に向けた会議をすることに。
ドミニカ政府は10年以上前から環境教育の重要性を謳っているけど、未だにあちこちポイ捨てされてるよね。
それは環境教育がお金を使うばかりで、お金にならないから。そうでしょ?
と聞くと、答えは「シ(はい)」。
だから、リサイクルした先にお金が手に入る仕組みを整えることが大切。
じゃないと始まらない、続かない。
なので、次の会議では「お金」を意識しながら話し合おうと思います。
あま~い!
ちなみにドミニカの給食(?)用の牛乳、めちゃくちゃ甘いです。
練乳の牛乳割りくらい甘い。
あと、味にもバリエーションがあって、チョコレート味とかある。
でもパッケージは全部一緒なので、牛乳と思って飲むと「アレ?」って思っちゃいます。
見極めるポイントは、パックの片隅に小っちゃく印刷された味の名前を見ること。
デザインか配色を変えようよ。