2016年4月22日金曜日

素材ごろしのドミニカで悟った美味しいコーヒーのこと。

日本に帰ったとき心配なこと。

ドミニカにアイスコーヒーは、ない。

今さらネタですが、ドミニカにアイスコーヒーはありません。首都のカフェテリアでたま~に見かけるくらい。なので、アイスコーヒーが飲みたければ、「カフェ・コン・イエロ(氷入りのコーヒー)」と注文する必要があります。ほぼ100%の割合で怪訝な顔をされますが、話し好きのドミニカ人とコミュニケーション取るにはいいキッカケになります。日本ではこうやって飲むんやー!

なので、日本に帰ってアイスコーヒーばっかり飲むとお腹こわしそう
ドミニカに缶コーヒーは、ない。

ドミニカには缶コーヒーもありません。売ってるのは首都の中華街くらい。町中いたるところにカフェテリアがあるし、道端でもポットに入れたコーヒーを5ペソや10ペソ(13円や25円)で使い捨てコップで売ってくれるので缶コーヒーなど要らない・・・のだろう。また自動販売機自体も少ない。

なので、日本に帰って道端で安くコーヒーを飲もうと思っても困りそう


ドミニカに「素材の味を活かす」という発想は、ない。

ドミニカのコーヒーは、甘い。甘~い!砂糖はティースプーンではなく、ふつうのスプーンで山盛り3杯からが標準。コーヒーそのものの味、どこ行った?「カフェ・シン・アスーカル(砂糖ナシで)」と注文すると、ほぼ必ず「アマルゴ(苦い)よ?」と聞き返されます。その苦味が欲しいのですが。これまた、コミュニケーションの取っ掛かりになります。

なので、日本に帰って家族や友人に「砂糖入り」を頼まれたらスプーン3杯入れちゃうかも


ドミニカにインスタントコーヒーは、ある。

日本でもおなじみのネスレとかのインスタントコーヒーは売ってます。都会に。そして、高い。アルタミラでは見たことないなー。なので、基本的に家で飲むときは自分でドリップして淹れています。挽いた豆は売ってるので。

ちなみに、こっちに来てからというものコーヒー豆には恵まれておりまして、ドミニカ産でイチバン美味しいと評判のバラオナ(だったっけか・・・?)のコーヒーに始まり、グアテマラ、パナマ、コスタリカ、エルサルバドルのコーヒーを飲んでいます。個人的にイチバン好きだったのは、エルサルバドルのコーヒー。最初に口に含んだときチョコレートの風味がするんです。アレは美味しかったなあ。

なので、日本に帰ったら、色んな国のコーヒーが飲めなくて寂しいんだろうなぁ


コーヒーは、自分で淹れろ。

そんなワケで、ドミニカでブラックのアイスコーヒーを飲もうと思ったら、自分で淹れるのがイチバン早かったりします。

で、毎日、自分で淹れててふと思ったんです。インスタントコーヒーのあの粉?粒々?は100%コーヒーの成分なのか?と。自分でドリップして淹れたコーヒーを煮詰めて粉にしたところで、あの体積にはならないだろうなぁ。フリーズドライ的な製法で作ってるのかもしれませんが、それだけ手間かけてるんだから、そりゃ高くなるわ。当たり前だけど。

インスタントコーヒーにかかったコストがなければ、日本でももっと安く、色んな国のコーヒーが飲めるのになぁ。

ここで言う「もっと安く」というのは、缶コーヒーみたいに100円ちょっとで飲めます的な意味ではなく「もっと多くの日」と解釈してください。自分で淹れれば安いんですよ

まちを歩いてて「コーヒー飲みたい~」と思って自販機で1ヵ月に5本の缶コーヒーを買っていたとして、それを無くせば豆だって買えます。要は時間の問題。時間をお金で買って、コーヒーの質を犠牲にしている。そりゃ、ぼくだってたまにあの甘いのが飲みたくなるときもありますから完全に否定はしませんが。

人間は慣れる生き物なので、毎日、コンロでお湯を沸かして自分でドリップして淹れてたら、それが当たり前になって「メンドクサイ」なんて思わなくなります逆も然り。缶コーヒーばっかり飲んでたら、自分で淹れるのがめんどくさくなります。


カフェに行け

子どもの頃、たまに気が向いて皿洗いをすると喜ばれました。普段、自分がやってることを他の人がやってくれると感謝の気持ちもひとしお。この感謝の気持ちをも味わえるのが、カフェです。

んんん?さっきからオマエ、カフェテリアって言ってなかったか?

そうです。なぜなら、スペイン語で「カフェ」だとコーヒー自体を指し、「カフェテリア」で「コーヒーを出すお店」になるからです。ただ、プエルトプラタ県のある町では、「カフェテリア」って看板出してるのにお酒しか置いてない、というナゾのエリアが有りますが。

話が少し逸れました。

自分で毎日、コーヒーを淹れてるとソレナリに色々とこだわってくるんですが(日本人の特性?)、やっぱり松山でお世話になったあの方やこの方が淹れてくださったコーヒーを思い浮かべると敵わないなぁ、と思うのです。


やっぱり、プロはプロ。

自分なりの味を追求するのもいいんですが、やっぱりプロにお願いして淹れてもらうコーヒーは格別なんでしょう。

ここで注文ではなく、お願い、と書きました

なぜか。

普段から自分で淹れてると、味の好みがより明確になってくるんですよ。コーヒーは淹れ方で味が変わってきますから。

美容室に行って髪を切ってもらうとき、「こんなイメージで」とか具体的なオーダーをした方が、仕上がりがいいでしょう?それと同じです。

なので、コーヒーも「こんな味のコーヒーが飲みたい」とオーダーすれば、プロがそれに見合ったコーヒーを勧めてくれるはず。

そして、さっきも書きましたが、その味にプラスして「感謝」という甘みが加わります。コーヒーを淹れるときのプロセスと、その要素を分かっていると、今の自分にピッタリのコーヒーが出されたとき「嬉しい」とか「ありがとう」とかの気持ちが生まれると思うんですよ。「ちょっと違うなー」と思ったら、それをどういう風に違うか伝えればいいし、言語化することでコミュニケーションにも自分の中の整理もできる

そういうお店が、きっとあなたの町にもあるはず。

最近のお気に入りは「ドゥルセ・デ・マニ」というピーナッツを飴で固めたお菓子と一緒にコーヒーを飲むことです。