2016年4月21日木曜日

あなたが市民活動をするべきたった1つの理由。

kindle本がセールになってたので。

政治は生活を守らないが、生活は政治をつくる

ドミニカ共和国で環境教育してると「市役所がごみを収集してくれない」ってよく聞きます。かたや市役所の清掃部局の長は「清掃車がちゃんと回収しているかを監視する“だけ”」が仕事。改善なんてない。

ドミニカでは5月の選挙を控え、いよいよ候補者の応援活動が盛んになってきましたが、

誰かが当選する
イコール
応援した人の食い扶持(例:市役所職員としての仕事)が出来る
イコール
当選しない誰かが居る
イコール
当選しなかった人の応援者は食い扶持がない ←ココ重要
イコール
選挙は収入のため!

と言った色合いが強いように感じます。

格差バリバリの国なので、当然と言えば当然。“たくさんのお金欲しい”という共通の価値観が割と広範に共有されています。

なので、別に誰がトップになったからと言って、行政サービスが劇的に向上するようなことはないでしょう。「引き継ぎ」なんてないのだから。

結局、市民1人ひとりが自分たちの行動を変えていかないと、生活は良くなりません。行政サービスは生活の補助的役割しか果たさない。ただ、無いと困りますが。


戦争は政治の一部

で、クラウゼヴィッツの戦争論です。戦争の解決策とかではなく、そもそも戦争って何よ?というところからスタートして、戦争を構成する要素などを教えてくれています。その中で大切なのが、「戦争は政治の一部」という内容。これ、ガンダムSEEDデスティニーでも言ってたなぁ。

安保法制など、国外から見ていてどんどん心配になる日本ですが、結局、政治をつくる自分たちの普段の行動こそが悲劇を繰り返さないためのイチバンの対策になると改めて気づかせてくれます。

が、ドミニカの例でも書いた通り、誰かが当選するということは、誰かが落選し、結果として利益配分の偏りが生まれます。つまり、行政単体で社会的課題の全てを解決するのには限界が出てくる。日本はドミニカに比べてまだ行政施策の継続性がありますが、完全ではありません。

だから、市民1人ひとりが自分たちで解決する手段をどんどん編み出していく必要があるんです。むかしに比べて課題も多くなりましたが、解決策を編み出す手段も多様化しました。あなたが戦う社会的課題は何なのか?一読して損のない1冊です。