2015年12月7日月曜日

「何かしらの想いさえ込めていれば、後は勝手に引き継ぐひとが出てきます」というお話

先輩隊員が置いていったサーフボードを引き継ぐべく、フアンドリオという町に行ってきました。


モノより想い出


結局、引き継ぐはずだったボードは行方不明だったのですが、行ったことなかった町だったので良い機会になりました。首都からバスで東に1時間ほど。バスを降りて3分でビーチに着きます。大西洋に面したドミニカ北部のプラジャエンクエントロとはまた違った波で、こっちでもサーフィンしたいなあ。



あ、フアンドリオ行きのバスはパルケ・エンリキージョの近くから出ています。片道料金はエクスプレスだと100ペソ、コルトだと50ペソ。“ほぼ同期”隊員が連れてってくれたので道中も楽しく、ボードがなかったことも“ドミニカあるある”的なイベントになって、また1つ想い出ができました。

もうすぐ先輩隊員が再来ドするので楽しみです。サーフィンへの扉を開いてくれた人でもあるので、今度は一緒に行きたい。


誰かの想いを継ぐということ

この日の前日は、活動1年を前にした中間報告でした。思えばこの1年、色々やってきましたが何ひとつまともには進まなかったな。。。

青年海外協力隊の応募用紙には3つまで希望の任地を書けますが、必ずしも希望通りにはいきません。自分が選んだ3つ以外の場所に配属されることもザラ。ぼくはと言えば第1希望しか書かずに出して、ラッキーなことに希望通りに配属されました。本当に恵まれています。

にも関わらず、活動は山あり谷ありで悩むこともしばしば。悩んでいても仕方ないので、とにかく動いてみたり。これが自分の希望通りの配属じゃない隊員だったらと想像すると、もっと大変だなあ、と。

そもそもぼくがドミニカを選んだのは、協力隊に応募する前に相談したOVさんがドミニカ・プエルトプラタの観光職種OGだったのが理由です。海の写真を見せてもらったとき「よし、ここにしよう!」と思ったわけです。ごめんなさい、動機が不純です。

で、今の任地を選んだのも「チョコレートが好き」だから。「任地にはチョコレート工場がある」って書いてたんですよ。これまた不純な動機です。そして、このブログでおなじみのチョコララは、(応募時は知らなかったんですが)先輩隊員がマーケティング支援していた団体のうちの1つ。

ぼくは先輩隊員の足跡を見つけては、その足取りを辿ってきたのです。日本からドミニカ共和国へ、ドミニカ共和国からアルタミラへと。2人の先輩隊員は環境教育職種じゃないので、別にぼくの今の活動(要請)を望んでいたワケでもない。勝手に想いを引き継いだ形です。でも、それで「良い」と思っています。先輩隊員が想いを活動してきたから、今のチョコララとぼくの関係があります。だから、ぼくは更に先へと歩を進めなくちゃならない。

どこに?

日本です。

アルタミラと日本の繋がりが、今より強くなるように。

世界の途上国には貧困をはじめとした色々な問題があります。その問題は日々複雑化していって、それゆえに「国際協力って難しい」とむかしは思っていました(大学院の同期にシニアボランティアのOVさんが居たけど、当時は「すごいことしてる人なんだなー」くらいにしか思えなかった)。

そんなぼくでも青年海外協力隊としてドミニカの地に立っています。国際協力は、できることから始めたんでいいんです。色々な問題があることを知って、自分が手を付けられるところから試したので十分じゃないかと。

雑な言い方をすると、スーパーで商品を手に取るように、何でもいいからまず1つ、国際協力で解決しようとしている問題を手に取って見て欲しい。最初に手にとったものが自分に合わなかったら他の問題に手を付けてもいい。とにかく「国際協力」というコーナーに立ち止まって、手に取って貰わないと始まらない。

それこそ、ぼくの様に国際協力の選択肢の中でドミニカを選ぶ理由が不純だっていいと思うのです。そんなことを思いながらブログ書いています。