おしゃれ好き故のドロップアウト
新しい学用品を手に入れられず学校をやめる子どもたち
ドミニカ共和国では新学年の始まる9月に文房具などの消耗品だけでなく制服やかばん、靴なども毎年新調します。
日本とは違い質の良いものは手に入りにくく、制服やかばんなども1年でボロボロになり使えなくなってしまうからです。
ドミニカ共和国のお母さんたちにとってこれは悩みの種。
全てを揃えることはとても難しく、親戚にお願いして揃えることも頻繁にあります。
しかし揃えることの出来ない貧困層の子どもの中には周りの目を気にして学校へ行かなくなり、そのままやめてしまう子どももいます。
一度学校をやめてしまえば戻ることは難しく、貧困の連鎖から抜け出すことは難しくなってしまいます。
―― 「ドミニカ共和国の子どもたちへ通学カバンを贈ろう」プロジェクト / パラニーニョHPより
子どもに恥ずかしい思いをさせたくないのは、どの国の親も共通の想いでしょう。特にドミニカ人は、人前で着飾ることが大好き&重要な国民性なので、学用品がボロボロなのはとても大きな理由になります。
かばん13個で11万7000円
ドミニカ共和国の学校はプリマリアという日本で言うところの幼稚園~中学2年までと、セグンダリアという中学3~高校3年までの2部に分かれています。この13年間、毎年、学用品を買い揃えるってのはかなりの負担。例えばかばんは地方都市の大手スーパーで1250円くらいで売ってました。
え?1250円?やっす!
―って、思いました?いやいやいや。ドミニカの平均年収は40万円くらいって言われてます。
さて、物価(税抜き)です↓
もちろんメーカーや大きさによって差はありますが、だいたいこれくらいです。(首都だと全体的にもうちょい高い⁉︎)
国民の平均年収は40万円程度と言われています。
どう思いますか?
水500ml 38円
水タンク(約19L) 126円
卵1個 13円
米 約2.3kg(5リブロ) 352円
油1L 221円
砂糖 約2.3kg 126円
食塩 約2.3kg 370円
牛乳1L 138円
マヨネーズ中サイズ 131円
ツナ缶 106円
コーラ500ml 88円
瓶ビール 315円
シャンプー 445円
日焼け止め 1510円
コンタクト液 ?円
トイレットペーパー12個 625~875円
ノート1冊 75円
市内バス 63円
長距離バス 503~1000円
タクシー(20分ぐらいの距離まで) 377円
りんご1個 63円
バナナ大1本 13円
バナナ中3本 25円
マンゴー1個 38円
キャベツ中1玉 75円
食堂ランチ定食 370-500円
洗濯機(2層式) 25,000-35,000円
冷蔵庫 37,700円-50,000円
※1DOP=2.51円(本日時点の為替レート)
―― No.130 平均年収40万。物価は? / 現役OLが青年海外協力隊になったら
日本の平均年収を仮に300万円にして、それに占める割合で言ったら0.3%くらいです。つまり9,000円。毎年9,000円のかばんを買うって、けっこうな負担。合計11万7000円ですよ。かばんだけで。
この問題、ぼくは先輩から教えてもらうまで知りませんでした。ドミニカに居ても。なので、今後はこのあたりの問題についても、少し調べていこうかと。幸いにも元ホームステイ先の息子さんご夫婦は学校勤務だし。
プロジェクトでは、通学用の質の良いかばんを日本で購入してドミニカに送るそうです。毎年、使い捨てみたいになるものより、長い間、毎日いっしょに学校に行く相棒(かばん)の方が子ども時代の想い出も一緒に詰め込めるはず!
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「ドミニカ共和国の子どもたちへ通学カバンを贈ろう」プロジェクト / パラニーニョ
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