2016年1月27日水曜日

ボランティアに必要なのはCPへのプロデューサー視点

1年経って、やっとCP(カウンターパート/仕事上の相方)が自主的に動いてくれたような。


主役はあなた

この1年、基本的にCPが動くのを待ちながら過ごしました。なので、まともに環境教育的な活動したのなんて両手で足りるくらい。それも「明日、学校に行くわよ」とか。結果、準備不足の刑に処され続けたわけです。CPは普段から来客の多い部署の責任者なので、ぼくと話す時間も少なく、じっくりと計画を練ることもままならない。予定を立てても、何度ふいにされたことか。

それが、こんかいチョコララでの活動から派生した高倉式コンポストのプレゼンが決まって、なぜかすごくヤル気を出してくれたんです。




考えられる理由は3つ。

1つ目は、後任ボランティアが来るも来ないも、ぼくをちゃんと使いまわせるか?という問いかけをしたこと。
2つ目は、現状について不満をぶちまけ、けんかになりそうになりながら話し合ったこと。
3つ目は最近、ドミニカで有名な曲から拝借した「プロタゴニスタ(主役)」って言葉を使って「ボランティアは脇役。脇役だけじゃ話にならない。主役はCPとアルタミラの人たち。チョコララはみんな自主性を持って働いてて、それこそ1人ひとりが主役。そして、脇役(ボランティア)の使い方を知ってる」と言い続けたこと。

環境教育ボランティアっていうだけで、ぜんぶ押し付けられることも度々ありました。最初はぼくがやっても、そこから自分たちなりの活動にして欲しいのですが、やれ「忙しい」「お金がない」など言い訳も多々。以前、環境教育の授業をさせてもらった学校では、その後リサイクル活動としてタイヤで花壇をつくったりするなど、ドミニカ人もやればできることを知ってるだけにイライラすることも。


チョコララでの地道な活動があったからこそ、こんかいのCPの行動があったのかな?と思っています。


欲ばり過ぎちゃダメ、ゼッタイ!

ぼくのCPは2年前に高倉式コンポストのタジェールに参加して、そこからことあるごとに「私は高倉式コンポストのスペシャリストだ」と言ってたので「じゃあ、やろう」と応えてたのですが、そう言うと「やらない」って。

アマノジャクか。

それが1年経ってやっと念願叶ってチョコララからのオーダーという形でCPが自ら動いてくれました。休日に自宅で話し合い、こんかいのプレゼンの目的と流れを確認。当日朝には市役所で資料を印刷し、会場にはコンポストの材料まで持ち込む力の入れよう。

が、フタを開けてみると、目的の説明は飛ばすはコンポストとは関係ない話はするわでグダグダに。知識はあっても、取り組む意義を伝えるための構成は作れないんだな・・・と。これが分かったのが大きな収穫ですね。こんかいのプレゼンではコンポストの概要を伝える予定だったのですが、実際につくるところまで突き進む、突き進む。

今後の改善点として、「各回の目的の明確化」 「プレゼンや研修の全体および各回の内容の『見える化』をすることで脇道にそれない」 「CPの実践の場、PDCAサイクルの機会を増やす」といったところが挙げられます。1回の研修会に色々と情報を詰め込み過ぎると、最初の方のことなんて忘れちゃいます。これらは、ぼくの課題でもありますね。

とは言え良い点もあって、出席した住民に実際にコンポストをつくる作業(の一部)をしてもらったのは素晴らしいと。


とりあえず今週~来週にかけて、こんかいのプレゼンの反省をして、今後の複数回シリーズ開催の糧にさせてもらいます。


座って話すタイプの教育は誰でもできるので、そうじゃなくてもう少し参加型の楽しい研修会にしていければいいなぁ。

CP本人、参加者ともに楽しんでできる研修会をプロデュース!