2016年1月29日金曜日

配属先での中間報告は絶好のアピールタイム!CP喪失クライシスに備えよう!

「スペイン語での中間報告@配属先」という大イベントをクリアしてきました。

もっとダイレクトに言えばよかった?

アルタミラに来たのが去年の2月13日。もうすぐ1年です。早かったような遅かったような。

JICA事務所での中間報告(日本語)では前CPとの軋轢など赤裸々に告白したのですが、さすがに地元で「アイツは仕事しない!」ってのを堂々とぶちまけるのもためらわれたので、やんわり表現してきました。採用した市長本人も出席してるので、メンツもあるだろうしなあ。

で、結局、チョコララでの活動をメインにお知らせしたのですが、おかげで今後の活動がしやすくなったと思います。市長に「チョコララとか市役所以外の場所でプロジェクター使っていいよ!」の許可も貰えたのは大きな収穫(実は昨日まで市役所にプロジェクターがあるとは知らなかった。むかし聞いたら「ない」って言われたので)。活動の幅が広がるなー。

前CPのことは小さい町だから今さら改めて言う必要もないだろうし、何より名目上のCPの立場すら今年になって失ったらしい。「顔を立てる」というのはドミニカでも大切ですね。ぶちまけてたらプロジェクター貸してくれなかったかも?




CPの座を射止めるのは誰だ?

活動を進める上で大切なCP(カウンターパート)。ぼくのCP履歴をまとめると

・初 代:仕事しない。半年でバイバイ(でも、市役所内の立場的にはCP継続。給料アリ)
・2代目:ゴッドマザー。最近、とみにヤル気を出してる。←現CP
・3代目:最近、初代から名目上のCPの立場を引き継いだ誰か。見たことない。
・4代目(?):今年5月の選挙で、現市長の続投が決まったらCPになるであろう人。ヤル気アリ。

という状況。チョコララのおばちゃん達は「CPグループ」みたいなカンジです。

市役所配属のボランティアのしんどいところは、政権交代でいともたやすく職員が首を切られ、ボランティア自身が築いてきたCPとの関係やCPが修得した知識や経験が外部に流出することです。これ、どうにかならないかな?と常々思ってます。作っては壊される波打ち際の砂の城みたい。

グアテマラの在外研修で出会った他国のCPは19歳ながらしっかり者で「すごい!」と思って質問しました。「どうやって選ばれたの?」と。

答えは「4人から推薦状を集めて、その上でコンペした」とのこと(だったと思う)。それくらいちゃんとして欲しかったアルタミラ。そして、在外研修とかJICAの結構な額のお金で得た知識と経験が簡単に失われないように、政権が変わっても大丈夫な仕組みを整えてほしい(そうすると、また別の問題が出てきますが)。

ぼくの場合、初代CPに対して「こいつ仕事しないなー」と思ってた頃に色々リサーチして現市長は次の選挙に出ないって分かってたので(最近、再出馬するらしいことが判明w)、外部の人材と連携するという方法を取りました。それがチョコララです。

チョコララも市役所もJICAのプロジェクトを通じて生まれたNGOのメンバーなので出来た裏ワザ的な部分もありますが、ともあれ「人的資源」の継続性を確保できるかどうかが活動にとって最も大切かな?と思っています。

実際問題、現CPゴッドマザーは市長が変われば職を失うし、それは市役所内の高倉式コンポストの責任者(JICAボランティア開催の研修参加者)も同じ。やっとこさ動き出したチョコララ周辺でのコンポスト計画が暗礁に乗り上げても悲しいので対策を考えていく必要があります。

具体的にはコンポスト責任者もUMPCアルタミラに引き込むか・・・。加えて現市長が続投するパターンと市長が変わるパターンの両方を考えても予算面で今より充実する気配はないので、とにかく人材だけは充実させておきたいのが正直なところ。なので、今のうちから「ヤル気ありありの4代目候補」の人の宣伝活動をしておく次第です。


まとめ

というワケで、市役所配属ボランティアのCP流出対策として
1.CP以外の協力者を外部にもつくろう。
2.新CPを選ぶ必要があるならコンペしよう。
3.複数の団体の代表者等で構成するNGOを探して、市役所としてそこに入れてもらおう。
の3つをお勧めしたいですね。

選挙が終わったころは任期も残り半年ちょっと。追い込みの時期になってるだろうから、それまでに色々仕掛けておこうと思う今日の報告会でした。