ものづくりの心
造船所で働いて知った言葉「生産技術」。
■生産技術って、どんな仕事内容なの?
生産技術とは、製造業において製品・部品を効率よく量産する生産体制を築く仕事。この場合の“効率よく”には、ローコストかつ短納期で高品質なモノを、という意味があります。単に費用を削減すればいいというわけではなく、要求されている製品・部品の品質を保ちつつ、量産できる体制をつくっていくことが果たすべき役割なのです。
主な仕事内容は多岐にわたり、現状の生産体制の課題抽出から改善、新規生産ラインの立ち上げ、工場の増設・新設なども手がけます。ときには、研究開発・設計部門と現場の橋渡し役となり、業務内容の見直しや人員の配置に関わることも。多角的な視点から生産ラインの改良を行ない、生産効率アップを実現する仕事なのです。
―― 生産技術の仕事内容って?|お仕事ガイド en転職サイトより引用
これはチョコララに出入りするときに役立っています。
というのも、活動に希望が持てるから。
希望の拠り所は、ヨーロッパ生産性本部が引用している言葉に表されます。
生産性とは何よりも精神の態度であり、現存するものの進歩、あるいは不断の改善を目指す精神状態である。それは、今日は昨日よりもより良くなし得るという確信であり、さらに、明日は今日に優るという確信である。それは、現状がいかに優れたものと思われ、事実また優れていようとも、かかる現状に対する改善の意志である。それはまた、条件の変化に経済社会生活を不断に適応させていくことてあり、新しい技術と新しい方法を応用せんとする不断の努力であり、人間の進歩に対する信念である。
公益財団法人 日本生産性本部より引用
現場に居なかったら、見えないことも沢山ありました。
人それぞれの工夫が溢れてます。
知識の交換
今日は大手スーパーに卸す製品のボトルにラベルを張り付ける作業をお手伝い。
ボトルにぐるっと一周巻くタイプなので、貼り始めと貼り終わりが一致してないと美しくないんですね。
でも、これが難しい。
1枚貼るのに、貼っては剥がしを繰り返し、それでもズレる・・・。
一緒にやってて最初はぼくも少し手を焼いたのですが、解決策が見つかりました。
ボトルを形成するときにできるラインに合わせて貼れば真っ直ぐになる。
見えますかね?ボトルにうっすら線が入ってるの。
これをガイドにします。
で、ボトルとラベルの両方を軽く引っ張りながら貼るとシワなく仕上がります。
これを説明しようとしましたが、さてここで問題発生。
「引っ張る」の動詞忘れた!
辞書で調べれば簡単に分かるのですが、ここは敢えて使いません。
「説明したいけど、スペイン語が分からない!」と言って、見る・置く・触るといった動詞を例に出し、「この動作は何て言うの?」と実際に服を引っ張って教えてもらう。
一緒に作業してるメンバーに、ただ教えるだけでなく、こっちも教えてもらうことで対等な雰囲気になります。
ドミニカ人の多くは、ぼくが何かやったりつくったりしても「教えて!」と言わずに「もっとやって」と言う。
これが嫌い。
任地ではいつも、できるだけ何かしらの行為や知識と引き替えになるように心がけてます。
これでようやく貼る作業が楽になったのか、後から100本追加されても「今の私たちには簡単な仕事よね!」と言ってくれました。
あいにく本来の配属先である市役所ではマンパワーにすらなれません(そもそも仕事がない)が、こうやってマンパワーになれて、そこから少しずつでも何かしら伝えられるというのは幸せなものです。