ハイチ人の不法入国に悩まされるドミニカ
ドミニカ共和国のあるイスパニョーラ島の西側1/3は、世界の最貧国に数えられるハイチ共和国です。
ドミニカに出稼ぎに来ているハイチ人も多く、その中にはビザやパスポートを持たない人も多いです。
彼らは工事現場や家政婦として雇われている場合が多く、ドミニカのGDP成長率を下支えしているのも彼ら・彼女らです。
しかし、ドミニカ人はハイチ人に対して優越感を持っており、彼らをぞんざいに扱います。
道ばたで見ず知らずのドミニカ人から「チーノ(中国人)!」と呼ばれたとき、からかってる雰囲気があれば「ハイチアーノ!」と返しています。
そうするとほぼ100%の確率で「ちがう!オレは奴らよりも色が白い!一緒にするな!」などとプリプリ言い返してくる。
歴史的な背景からハイチ人に対する良くない感情があるのも分かりますが、もう少し生産的になればいいのに。
日本の英語教育は何の為?
移民政策は簡単な問題ではありませんが、日本も移民についてもう少し考える必要があると思っています。
ぼくが青年海外協力隊に参加したキッカケを与えてくれたのは、以前働いていた造船所で出会ったフィリピン人です。
彼がコンビニでIDカードをコピーするのに手間取っていたところを助けたとき、職場の外で地元の日本人とコミュニケーションが取れず、フィリピン人だけで固まっている姿に違和感を覚えたのが始まり。
「これだけ英語教育うんぬん言ってる世の中で、英語が公用語の国から来ている彼らとコミュニケーションを取らないのは損失なんじゃないか?」と。
日本でも移民が増えれば、思考や生活様式の差に戸惑いながらも、より力強く多様な社会がつくられていくと思うのです。
移民問題について、ぼくもまだまだ勉強しなければいけないので、知っておくべき事実や制度など、何かあれば教えてください。
子どもは世界の「かすがい」
最後に、ドミニカはまだまだ男性優位の国です。
男は家事もせず、結婚してても(してる分だけマシなのですが)他の女性にうつつを抜かそうとし、女性・子どもに対するDVも横行しています。
そんななかで見かけた彼の後姿と子ども達の様子にほっこり。
スペイン語をあまり話せない様子だったのですが、彼が子ども達のパパなのかオジサンなのか、それとも使用人なのかは敢えて聞きませんでした。
自由すぎる振る舞いのちびっ子と、それを持て余す大人の図。
リュック姿が可愛い&決して声を荒げない。 |
肌の色に関係なく働き、暮らせる社会を。